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人事コンサルティングブログ4月, 2026 | 人事コンサルティングと人事制度に特化した専門企業【マックブレイン株式会社】の公式ブログ
職場のピアプレッシャーについて
2026年4月23日12:06 PM
企業という組織の中では周囲との関係性を重視して、多勢の意見に従わなくてはならないことはままあり、このような所謂、同調圧力はピアプレッシャーと呼ばれ、過度なピアプレッシャーは、「上司に異を唱えるのが怖い」「周りに同調するしかない」といったようなストレスを感じるなど、仕事に支障をきたす恐れすらあり、そのような状態を放置してしまえば、業務の生産性が低下したり、さらにはメンバーの離職にも繋がってしまいかねません。
このように同調圧力という言葉の響きからマイナス要素に受け取られがちな一方で、適度なピアプレッシャーであれば、一定の緊張感によって組織のモラルや生産性が保たれる効果があるため、メンバー間に助け合いが生まれたり、信頼関係が醸成されたりというメリットもあり、ピアプレッシャーを上手く活用することで、組織にとってメリットがある状態を作り上げていくことが求められます。
そもそも日本の社会は他人と衝突することをなるべく避けて「和」を尊ぶといった考えが古くから存在しており、海外と比較すると、ピアプレッシャーの影響を受けやすい国と言われています。これは、日本が「集団文化」の影響を受けており、様々な場面で「空気を読む」ということが求められていることからも窺えます。一方で、終身雇用制に代わって成果主義が主流になり始めた頃から、日本におけるピアプレッシャーの意味合いが変化するようになり、昇給や昇進の基準として、年功序列ではなく個人の成果が評価されるようになり、社員同士がお互いの働き方をより強く意識するようになったことにより、成果主義の環境下の現在の方が、ピアプレッシャーの相互監視的な側面が強く働く結果となっています。
そして、こうした成果主義が行き過ぎてしまうと、同僚を敵とみなし、互いを監視するようになり、社内の関係性の悪化やパワハラの発生などの問題に発展しかねないリスクとなってしまうため、ピアプレッシャーが強く働きすぎてしまわないように、これまで以上に対応していく必要があり、いかにプラスに働きかけるようマネジメントしていけるかが重要となっています。
そのため、まず、ピアプレッシャーが全く発生しない職場環境はないと認識して、上司はメンバー同士の間にピアプレッシャーが働き過ぎていないかを把握し、強すぎるピアプレッシャーによってメンバーがストレスを感じていないか、常に気を配り、都度の声かけや定期的な面談などによって、メンバーのモチベーションの向上を促していくことが必要です。例えば、ピアプレッシャーの調整として、上司と部下との1on1や先輩社員と若手社員が交流するメンター制度などを導入し、メンバー間でのコミュニケーションを活性化させる方法もあり、メンバー同士の相互理解が深まることで、チームで協力しやすい関係を構築することもできます。
次に、ピアプレッシャーがもつ「相互監視」の側面を「相互配慮」に変えて、チームワーク向上のために活用していくために、チームメンバー一人ひとりの状況を把握しておくことが大事です。例えば、業務で困っていたり、何か問題を抱えているメンバーがいたら、周囲を巻き込み迅速にサポートできる体制を整えておくことが望ましく、また、上司からのサポートだけでなく、比較的仲の良いメンバー同士で相談に乗ってもらうことも効果的であり、メンバー同士がお互いの状況や仕事の内容を把握することにもなり、進捗の遅れやミスにも気付きやすく、迅速なサポートも可能となるなど、メンバー一人ひとりのコンディションを明確にし、メンバー間で自然に助け合える「相互配慮」の状況を作り出していきます。
そして、こうした適度なピアプレッシャーの中では、お互いの働き方や仕事への向き合い方について関心をもつようになり、特に新入社員に対しては周囲が進んで世話をするようになるなど、フォローの輪が広がることが予想され、社員の離職率低下にも貢献できる可能性も高まります。
最終的には、お互いの良い部分や改善すべき点をフィードバックし合える文化を作っていくことが大切であり、メンバーが周囲からの視線を意識し、自分を高めていける状況を作り出すことができれば、チーム内でのメンバー同士の健全な競争も可能となり、ひいては組織全体の成長に繋がることにもなります。皆さんの職場はいかがですか。
カテゴリー:人事コンサルタントの雑感
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